2エリアを中心としたアマチュア無線局の移動運用紹介ホームページです。
無線技術や理論はさておき、「楽しむ」を目的に活動してます。

JR2FBA 移動無線局の活動記録 【Web QSL】
次に忘れてならないのが充電コントローラー(右写真)です。

MPPT方式で、パネルが発電する17Vの電圧をバッテリ充電に適した13.8Vまで
降圧します。

<第1回目の実験>
 7月21日 台風6号通過直後の曇り空で初実験。
 (写真の様 雨が降りそうで地面に影が出来ない空模様)

== 結果 ==
 ①パネル出力 12.77V (約75%)
 ②充電出力  12.54V (約91%)
この状態でQSOを行うと 確実にバッテリー電力を消耗させてしまいます。
電流は測定していませんが、受信分の0.5Ampぐらいを補充している程度です。
当局も電源には色々と苦労をしましたが、昨今のCO2削減や非常時の有効電力として普及が進んでいる「ソーラパネル」による
移動無線運用の実用性を検証したく連載を決めました。  是非皆さんご参考に。
移動運用での電源は一般的に以下の様 運用したい時間に従い選定されていると思います。

  ①1~2時間程度 ⇒ ニッケル水素やリポバッテリー (QRPならハンディー用バッテリー)
  ②2~3時間程度 ⇒ 車用12Vバッテリー (30Amp容量程度なら値段は安いですが、それ以上は高価)
  ③半日以上    ⇒ ポータブル自家発電機+直流変換機


参考ですが、当局使用のYAESU FT-857DMで送信に必要な電流(Amp)を簡易に測定したら以下の様でした。

  5W(FM)出力運用 ⇒ 4Amp (車用12V28Ampバッテリーでは単純計算で約6時間)
  20W(FM)出力運用 ⇒ 8Amp (同上条件で 単純計算で約3時間)
  ただし、実際は車用12Vバッテリーは10.5V以下にすると蓄電能力が低下すると言われてますので
  ギリギリまで使用する事は避け、上記の1/3程度の時間を目安にするべきでしょう。
 
①CQ開始9:40(12.6V)うす曇
②1時間20分経過(12.4V)うす曇
③2時間経過 CQ終了11:45(12.9V)晴れ
約40度の角度を付ける為に足を作ってみました
薄い雲で 影がクッキリでの日照条件
①パネル直後の出力
②コントローラー直後(充電側)の出力
①パネル直後の出力
②コントローラー直後(充電側)の出力
③実運用は無線機側の電圧計で残量確認
専用充電コントローラー(防塵では無いのでケース内に固定)
上部の「取っ手」と「赤色ウレタン」は後加工取付けです
パネル裏側のステーは三脚取り付け用(これも後加工です)
携帯性を考慮し 必要最小限のパネルサイズを選択
【太陽光発電】 静かでクリーンな電力を無線に応用する為に実用試験を行います。
太陽光発電
厚い雲で 影がボンヤリでの日照条件
①パネル直後の出力
②コントローラー直後(充電側)の出力
車用12Vバッテリー
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<第5回目 実践での実験>

 しばらく20Wソーラパネルで運用してきましたが、やはりパワー不足ですので、もう1台並列にパネルを増設しました。(以下写真)
 結果、HF運用では40~MAX50Wでもストレス無く運用出来ます。 また、うす曇程度であれば送信出力を少し低下させるか、待機時間を長く
 取る事で夕方まで運用が出来ます。

 ここまでの実験から来る結論ですが、ソーラパネルの出力は送信したい出力(W)と同じぐらいあれば実用性があります。
 問題点としては、重量が約5Kgになりましたので持運びが少し苦痛です。
 自家発電機と比較すれば問題は小さいと思いますが、次のステップへの宿題としましょう。

 しかし、この実験を繰り返しているうちに 妙に天気を気にしたり、日照量に合わせて出力を変えたりと変な癖がついた様です。
使用機材
太陽光発電
<第3回目 実践での実験>

 10月2日 久しぶりに430MHzでのCQで実践運用です。
 出力はFM5W(QRP)から開始し 徐々に20Wまで出力を上げての運用です。

 太陽を目視出来る程度のうす曇では、②の様 約80分の運用で0.2Vのバッテリ 残量が低下。
  (通常なら1V前後の残量低下のはず)

 その後晴れ間が広がり45分間に③の様 0.5V充電復活し、お昼にはフル充電状態。
 少しソーラ発電を意識しての運用でしたので、本来ならもう少し出力を上げて
 長話もしたいところでしたが、まずまず満足できる結果でした。

 ただし、毎回雲の無い晴天で移動運用出来る訳ではありませんので、実用上は1サイズ上の
 (30~40W)ソーラパネルが実用性高いと考えられます。
<第2回目の実験>
 8月4日 真夏の晴天下 浮雲が太陽を遮りましたので、発電量検証 絶好のチャンス。
 ・写真上段は 厚い雲が日光を遮りボンヤリとした影が落ちる日照条件 ⇒ 充電側電圧12.7V
 ・写真下段は 薄い雲で直射日光がクッキリとした影が出来る日照条件 ⇒ 充電側電圧13.0V
  (外気温32℃ 13時頃)

ここまでの結論 ⇒ 13.8Vを出す為には完全な晴天でなければ難しい。 (12.7Vでもバッテリへの充電は少しだけされています)
今回準備したソーラパネルは地元メーカーで販売されていた20Wパネルです。
 <仕様>
  ・17V 1.2Amp
   (専用コントローラーで降圧し13.8V 約1.4Amp)
  ・424mm x 398mm 重量2.6Kg


計算上ですが、晴天下でFT-857を使用する場合、10W(SSB)程度なら1:1送受信運用が出来そうです。
実際に色々なケースを試して理屈と実際を比較してみましょう。
<第4回目 実践での実験>

 '12年1月2日 New Year QSO Partyで真冬の晴天下で長時間運用を行い、430MHz FM 10~20Wの発電量の確認を行いました。
 特に外気温10℃以下の環境も気になる部分です。

 結果20W連続での送信は徐々にバッテリー残量が低下していきますので、途中から10Wに出力を落とし約4時間の運用状況を見ると
 ・送信中 12.6V
 ・待機中 12.9V
 以上のような状態で安定しました。

 しかし、HF運用でパワーが欲しいときや、電力を結構消費するIC-7200では長時間(2時間以上)運用は無理のようですね
 もう一台ソーラパネルを並列で増設してみましょう。
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20W+20Wにパワーアップ 中央に蝶番
40度の角度を付ける足を3本に
折りたたむと半分に(助手席に乗せれます)
強風時は ソーラパネルをバンバー下に設置
FT-857DMの電圧計は12.9Vを終始表示