幼魚の飼育に向けて・・・

                  ここから先は、家で主流の幼魚の飼育方法です。  
              ※ここに書いてある事は、飼育方法の一例であり、必ずしも正しい
                訳ではありませんので、参考程度に受け止めて下さいね。

1.卵が孵化したら・・・

※ ここで、最初の選択が必要になります。 それは、幼魚をどのタイミングで、親から切り離すかです。 

1.一つはある程度成長するまで親任せにする方法です。 本来はこれが自然であり一番管理が楽だと思います。 餌に関しても親の糞を食べてある程度まで成長するみたいです。 ただ、稀に上手く育児の出来ない親もいるみたいですし、それとは別に他の成魚個体が幼魚を襲う場合もありますのでこまめな経過観察が必要です。
※シェルターからこぼれ出て来てしまった幼魚は、穴を大きめにカットしたピペットで吸い取って産卵箱飼育に切り替えましょう。 
2.もう一つは、幼魚を自分で飼育する方法です。
こちらは、どのタイミングで取り出すかが悩む所です。
水温や卵の状態などで期間はまちまちなのですが、通常は産卵後4〜7日間で孵化が始まります。 孵化後から2〜3日後の幼魚はとても弱くてちょっとした環境の変化で影響を受けてしまう事が多いので出来ればこの時点での幼魚の取り出しは避けた方が良いと思います。 この時期の幼魚は、ヨークサックに染みなどがある場合にはヨークサックが破れる危険性が非常に高いので特に注意が必要で、もしそんな個体が出てしまった時は速やかに死骸と流れ出た体液を掃除する様に心掛けましょう。 体液が他の個体に付くとその個体も状態を崩してしまう事が非常に多いみたいです。 家の場合は、なるべく孵化後5〜8日位で取り出す様にしています。(^_^)

2.餌を与えるタイミング

家の場合は、ヨークサックが無くなる少し前の孵化後5〜6日目位から活きブラインとクロレラを与える様にしています。 この時期に餌を与えても、ほとんど食べる事は無いのですが餌に慣らさす意味で少し早めに与え始めています。幼魚のお腹の中に何か食べた形跡が見られたり糞の確認が出来たら、とりあえずは一安心と言った所でしょうか。
※幼魚の餌付けは、体力が少ない為に急を要します。同じ種類でも個体によって好みがかなり違う場合もあるので、初めは数種類の餌を入れて様子を見ると良い様に思います。 
家では最初は活きブラインとクロレラ、8日目あたりからはそれに加えてテトラグラニュール・ひかりキャットなどを全て与えて、幼魚の反応を見る様にしています。

この時期に出て来る様々な問題

腹水病???
お腹が風船の様に膨れてしまう症状の病気で、親個体でも稀に発症しますが、ヨークサックが無くなってゆくこの頃に一番発症確率が高い病気みたいです。
(ただ、親の罹る病気と同じ病気かどうかは判断が出来ません。)
インペやキンペコやトリムまでもがヨークサックが小さくなるこの頃に何度か発病した事があります。
初めの症状としては、とにかく呼吸が非常に速くなり、お腹が膨れ始めるとあっという間にアドバルーンの様なお腹に変化していきます。

原因は、よくわかりませんがストレスなどから過呼吸になり大量の水を飲んでなるのか? 排泄の面で産まれつき体のどこかに問題があるのか? 水質や環境が好ましくないのか? 色々な事を想像してしまいますが答えは今の所は出ていません。
稀に、ある日突然にすぅーとお腹が凹んでくれる事もあるのですが、★になる確率が非常に高い病気です。

塩水がなんとなくではありますが、効果がある様に思います。
治療法についてはまだまだデーター不足で、これからの課題です。(^_^;)

原因や良い治療方法を見つけた方は、ぜひご報告をよろしくお願い致します。
これも、病気でしょうか???
餌も順調に食べていてお尻から立派な糞も付けているのに、ある時期からなぜか突然胸鰭の後辺りから激痩せしていく現象がたまにあります。
こんなに、激痩せしていても初めの内は餌を入れればしっかりと反応して食べているのですが日にちが経つにつれて、だんだん泳ぎに力強さが無くなり、水面近くをゆらゆらと泳ぎ回ったり枯れ葉が落ちる様にヒラヒラと上から落ちて来る様な行動を繰り返す様になり最後には力尽きて★になってしまいます。
原因はよく解らないのですが、全ての幼魚にこの症状が出る訳ではない事や途中から急変する事から、水質・その他の飼育環境などの影響と言うよりは、成長していく過程でどこかに何らかの疾患が出て来て、栄養を上手く吸収できなくなったのでは?と素人ながらに考えています。

原因・対策をつきとめた方は、ぜひご報告をよろしくお願い致します。